11月19日(金)に漬物講座「山形伝統の青菜漬けの実演・おみ漬けの実習」を開催いたしました。
今回も、午前10時からと午後2時からの、2回に分けての開催となりました。
今回の参加者は、抽選により決定した各16名です。
講師の先生は、さとみ漬物講座企業組合理事長の新関さとみ先生です。
初めに、先生からの講話として、レジュメに沿って、青菜漬けとおみ漬けの材料やつくり方のポイントについてのお話がありました。
先生のお話では、温暖化の影響からか、今年は11月でも暖かい日があり、暖かい時期に青菜をつけると酸っぱくなるので、寒くなってからつけた方がいいとのことでした。
また、おみ漬けも、同じ青菜を使うのですが、青菜の葉が大きくなる前のものを使うということで、時期的には青菜漬けの前につけるということでした。そして、おみ漬けは、青菜漬けよりは少し甘めにするということでした。
まずは、さとみ先生の青菜漬けの実演です。皆さんメモを取りながら、真剣に先生のお話を聞いていました。
ポイントは、まず下漬けをすること。そして3日~4日後にしんなりした青菜を取り出して、ここでよく洗ことだそうです。(初めから青菜を洗おうとすると、葉っぱが広がっているので、とても大きな洗い樽などが必要になるからだそうです。)
次はおみ漬けの実習です。 まずは、先生のお手本です。
先生のお手本を見た後に、いよいよおみ漬けつくりの実習となります。
参加者は4人一組となって、それぞれ大根を切る人、ニンジンを切る人、青菜を洗う人、調味料を計る人などに分かれて、作業を進めました。青菜を切る作業が一番大変だったようで、各組とも全員で協力して青菜を切りの作業にあたっておりました。
すべての材料を切り終えたら、4等分にして青菜と人参を同じビニール袋に入れて、塩を入れてひたすら揉みます。青汁が出て来るまで揉み込みます。
一方大根は、別のビニール袋に入れて、塩と砂糖を入れて、こちらはシャカシャカとして空気を抜いて袋をしばっておきます。
今回教えていただいたおみ漬けのポイントは、青菜と大根を別々にビニールの袋に入れて揉むことだそうです。そうすることで、大根に青菜の緑色が移らず、白いままの大根になるそうです。
今日は、おみ漬けの下漬けまでの作業を行い、それを皆さんに持ち帰っていただき、自宅に帰ってから、一晩おいて本漬けの作業を行ってもらうこととしました。
ちなみに、本漬けは、大根も青菜等もさっと水洗いをして、よく水気を絞って、調味料と砂糖を入れて大根と青菜等をよく混ぜて、冷蔵庫などに入れておくと、翌日から食べられるそうです。
さらに3日から4日すると味がなじんで、大変おいしくなるそうです。
今回参加された皆さんからのアンケートでは、「実演でとても分かりやすかった。」「理論的に説明していただいた。」「丁寧に教えていただいた。」など、講座内容に皆さんから満足した・良かったというお声をいただきました。 参加者の皆さん、講師の新関さとみ先生、大変お疲れさまでした。